コーヒーを美味しく淹れるコツ|プロが教えるハンドドリップの極意

コーヒーを自宅で淹れると、香り高く深い味わいを楽しめます。特にハンドドリップは、自分でリズムや通す水量をコントロールできるため、美味しさを大きく左右します。

しかし、「思うような味にならない」「味が薄くなる」などの不満を感じる人も少なくありません。

この記事では、コーヒーのプロが実践している、ハンドドリップでコーヒーを美味しく淹れるためのコツを詳細に解説します。

【ハンドドリップで美味しく淹れるための5つのコツ】

1. 豆の品質にこだわる

コーヒーの味の約70%は、豆の品質で決まると言われています。

美味しいコーヒーを淹れるには、新鮮な高品質の豆を選ぶことが最も重要です。

✔ スペシャルティコーヒーを選ぶ

コーヒー豆には、一般的な「コマーシャルコーヒー」と、より品質が高い「スペシャルティコーヒー」があります。

スペシャルティコーヒーは、

  • 厳しい品質基準をクリアしている
  • 生産地や精製方法が明確
  • 風味の特徴が際立っている

といった特長があり、より豊かな香りや甘みを楽しむことができます。

✔ 焙煎度の違いを知る

コーヒー豆の焙煎(ロースト)には、浅煎り・中煎り・深煎りといった段階があります。

  • 浅煎り:酸味が強く、フルーティな味わい
  • 中煎り:バランスが良く、甘みと酸味の調和が取れている
  • 深煎り:苦味が強く、チョコレートのような濃厚なコク

好みの味わいに合わせて焙煎度を選びましょう。

✔ 鮮度の高い豆を選ぶ

コーヒー豆は焙煎後、新鮮なうちに使うことが大切です。

時間が経つと酸化し、風味が落ちてしまいます。

焙煎日が記載されている豆を選び、1ヶ月以内に使い切るのが理想です。

 

2. 豆の挽き方(粒度)を調整する

豆の粒度(挽き目)は、コーヒーの味を決める重要な要素です。

ハンドドリップに最適な粒度は中挽き〜中細挽きです。

  • ✔ 挽き目と味の関係
    粗挽き:お湯の抜けが早く、味が薄くなりやすい
  • 中挽き(推奨):バランスの良い味わいになる
  • 細挽き:お湯の通りが遅く、苦味が強くなりがち

 

市販のコーヒーミルを使って、自分の好みに合わせて微調整しましょう。

3. お湯の温度を90℃前後にする

お湯の温度が高すぎると苦味が強くなり、低すぎると味がぼやけてしまいます。

理想の温度は90℃前後です。

✔ 温度と味の関係

  • 95℃以上:苦味や渋みが強くなる
  • 85℃以下:酸味が強く出やすく、味が薄くなる
  • 90℃前後(推奨):バランスが良く、甘みとコクが引き立つ

お湯を一度沸騰させた後、30秒ほど置いて温度を下げると適温になります。

4. じっくり蒸らして「花を咲かせる」

コーヒー豆には、焙煎時に二酸化炭素が含まれています。

最初に少量のお湯を注いで蒸らすことで、ガスが抜け、より均等に成分を抽出できます。

✔ 蒸らしのポイント

  1. 粉全体が湿る程度のお湯を注ぐ(お湯の量は豆の重量の2倍程度)
  2. 30秒ほど待つ(泡が膨らむ=ガスが抜ける証拠)
  3. 蒸らした後、ゆっくりとお湯を注ぐ

 

このステップを省略すると、コーヒーの風味が不均一になり、雑味が出やすくなります。

5. お湯は「の」の字を書くようにゆっくり注ぐ

一度に大量のお湯を注ぐと、成分が均一に抽出されず、味のバランスが崩れます。

ゆっくり「の」の字を描くように注ぐことがポイントです。

✔ お湯の注ぎ方

  1. 蒸らし後、お湯を中心から外側に円を描くように注ぐ
  2. 細くゆっくりと一定のスピードで注ぐ
  3. お湯を全部一度に注がず、2〜3回に分けてドリップする

 

この方法により、コーヒーの旨みを最大限に引き出すことができます。

【おわりに】

ハンドドリップで淹れたコーヒーは、豆の個性をダイレクトに味わえる魅力があります。

ぜひ、これらのコツを実践して、自分好みの至福の一杯を淹れてみてください。

また、大阪・堂島エリアでプロが淹れるスペシャルティコーヒーを楽しみたい方は、「堂島しまなみ珈琲Lab」 へぜひお越しください。

こだわりの自家焙煎コーヒーをご用意しております。

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